渡部憲幸美術館
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アイズピリ
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解説
アイズピリの絵は一言で言って底抜けに明るい!この明るさに惹かれたコレクターも多いと思う。しかし、この明るさは特徴の1つであり他にもいくつかの絵画的技法の特徴を持つ。
1.プリミティブ
2.フォークアートに通じる
3.線描(色面を線で囲む)を使う
4.色面を使い、遠近感さえも色面に感じる。
5.大胆なデフォルメ

以上、5つが大きな特徴である。

 初期作品は重厚で重い色彩の作品が多く、どちらかと言えば線描が主体となる絵が多かったが、1970年あたりからは、はじけるほどの色彩で遠近感を出すという手法の作品が主流となっていった。2000年以降はパステル調の色彩を使い線描も細くなっている。
 日本の画家では二科会から独立した一陽会(野間仁根・鈴木信太郎)などの絵が同類の絵にあたると思う。(愛媛県今治市吉海・吉海町文化センターで見られる。)この画家達の絵は「絵を表現することの楽しさ」を見る者に十分に感じさせてくれる。
 アイズピリのどの作品にも通じる明るさは、彼がスペインとフランス国境にあるバスク地方の血筋をひくアルメニア人であることに源流があるのかもしれない。また、プリミテブでデフォルメされた作品群は、彼の好きなフォークアートに通じている。
 人物・静物・風景のすべてのジャンルにおいて、花・家族・こども・虫など身近で目の前の何でもない事を、あのようにリズミカルかつカラフルに幸せを表現できるのは驚きである。・・・アンデルセン童話の「青い鳥」と通じるものがあると思う。
 心のゆとりを持つことが人生において「幸せ」と感じられる頃にもう一度見直される作家なのかもしれない・・・・・。
                              −渡部憲幸−
収蔵
ヘールレン美術館(オランダ)
グェルグィエール美術館(ベルギー)
パリ市美術館(フランス)
なかた美術館(広島県・尾道)・・・多数入っています。
1919年
1936年
1939年

1946年
1951年
1971年
1984年

フランス・パリ生まれ。ブール象眼学校家具科入学
絵画への情熱強く、パリ国立美術学校へ転ずる
徴兵されドイツ軍に捕らわれたが脱走
解放後、青年絵画展の創立会員となる
青年絵画展にて3等賞受賞
プリナショナル賞受賞、ベニス・ビエンナーレに参加
東京個展
エステル・ピエール・カルダンにて個展
生い立ち
大好きなポール・アイズピリを、私が私流で解説してみました。
アイズピリを斬る!
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