NO,1
少年とバラ
52×39cm

アイズピリの1990年台中期の作品と思われる。最近のアイズピリ作品は色が淡く意識的にパステル調の色彩を使うことが多くなった。確かに軽やかで明るくなったが・・・個人的には色彩の強さがぶつかりあう以前の作品の方が好きである。
「パステル調の色彩を使うと作品が軽くなってしまう」と言う欠点を彼はどんな方法で補っているのであろうか・・・?それは・・・ご覧下さいバックの模様を!何と線描で描かれているのはバラです!細かな線描と緑の濃淡ででバックの質感を出しているのです。
人物画の展示室です
NO,2
献上サインとボールペン画
21×21cm
1992年の作品
アイズピリの作品案内と挨拶ををボールペンで書いた直筆のパンフレットである。短時間に描いたものであるが線描と人物の捉え方はさすがアイズピリと言わせる一品である。
私個人としては、花も大変おもしろく明るく良い作品が多いが、アイズピリの作品の本当のおもしろさは人物であり「人物」の作家だと思っている。

渡部憲幸美術館
はこちら!
是非、見てください!
  
Mail&らくがき帳は
こちらから!
ここは「人物画」展示室です。ヨーロッパでは人物画こそ、永い間絵画の中心とされ宗教画や王室の権威・権力を内外に示すものとして使われました。
アイズピリの人物画は大きな特徴があります。
1、デフォルメ(簡略化)された絵画であること。
2、線描画(線で囲った特徴のある絵)であること。
3、線で囲った中に、明るい色彩を配していること。
などが特徴です。
日本では、なじみの少ない人物画をご堪能ください。

NO,4
題名 「アルルカン」
62×49cm
1980年代の作品
この作品は「道化師」に題材を求めたものであるが、なぜかピカソの前期の作品を思わせるものがある。しかし、色はあくまでリズミカルに軽音楽的に仕上がっている。
NO,5
題名 「小さな音楽家たち」
33×46cm
1980年代の作品
この作品もアイズピリらしい作品である。子供たちの奏でるジャズが聞こえてきそうな作品だ。服の柄や色彩までもが音楽や子供たちも気持ちまで表現している。
NO,6
題名 「音楽隊」
62×49cm
1980年代の作品
この作品も音楽に関した作品である。使った色彩は暗いが暗い中に色彩の柄のおもしろさや、バックの物のおもしろさでバランスをとっている。
アイズピリ
トップ
ライン
NO,3
題名 「バラの花を髪に飾る少女」
81×100cm
1980年代の作品
アイズピリの作品でも代表作であると思う。黄色は大変使い辛い色であり、中心としたい物が死んでしまうことが多々あるが、アイズピリは黄色という色をうまくコントロールし人物のおもしろさを巧みに表現している。

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